私たちの使命、それは障害による差別をなくす事です。

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その為にはまず何をしなければならないでしょうか。

法律の改正、社会・環境のユニバーサルデザイン化等、様々なものがありますが、一番は意識を変えなければならないと思っています。その為には知ることが必要です。教育が必要です。

現在、”障害”=”不幸”という図式が、無意識の差別がはびこっています。かくいう私達も、自分の子供が障害を持って生まれてきたとき、絶望に苛まれました。苦しみました。泣きました。それは何故でしょうか。

障害についての知識を持ち合わせていませんでした。

まわりにそういった人たちがいませんでした。

今までかかわった事がありませんでした。

そして、わずかに得る知識の先がメディアで取り沙汰される、「憐みの対象」としての障害者象だったからです。
”知らない”ということからくる恐怖、マイナスイメージとしてのわずかな知識、それを取り払うにはどうしたらよいでしょうか。
それには、今まで十分に社会参加する環境の無かった障害者が、積極的に参加・貢献していくことが出来る共生社会を作り、誰もが支え合い、相互に人格と多様性を尊重し合えるようになることが重要だと思います。

特別な場でのみ障害者と関わり合うのではなく、地域でともに暮らし、理解する。
その人格形成の段階となるのが教育の場であり、共生社会を築く上での入り口だと思います。

もちろんその過程においては、「障害に基づく差別」を無くしていくことも重要です。この差別というのは障害があることに基づくすべての阻害要因です(後述)。いくら意識が変わっても、「障害があることによって学校に行ってはいけない。」とか、「障害があるので人の何倍もお金がかかります。」なんてことが事実としてあったら、その事実を嘆くのは当たり前ですよね。

ですから、意識を変えると同時に差別を無くしていかなければなりません。
私達はその”意識の改革”とともに、現存する”障害に基づく差別”の排除をしていきたいと思います。

※「障害に基づく差別」とは、障害に基づくあらゆる区別、排除又は制限であって、政治的、経済的、社会的、文化的、市民的その他のあらゆる分野において、他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を認識し、享有し、又は行使することを害し、又は妨げる目的又は効果を有するものをいう。障害に基づく差別には、あらゆる形態の差別(合理的配慮の否定を含む。)を含む。
(障害者の権利に関する条約 第二条 定義より)


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