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インクルーシブ教育がなぜ必要か

まず、われわれがなぜインクルーシブ教育にこだわるのでしょう。

・子供は子供同士でともに刺激し合い、成長するので。親や大人との関わりより、子供同士で関わっていた方が成長が早い。
 集団で活動することが出来る力を養う為にも、合理的な配慮のもと、共に学ぶことがその成長に必要不可欠と考える為。
・分離された状況を当たり前として育つと障害者に対する差別意識が育まれ、大人になってから社会で共に暮らすことが出来なくなる。
・そもそも、一緒に学ぶことが当たり前で、分離することは差別である。差別のまかり通っている現状がおかしい。

では、行政側は何故、分離別学教育をすすめるのでしょう。

・健常児の親が障害時とともに学ばせることをよしとしない為。
・人的リソース・財源の不足からという理由。
・適切な教育を受ける機会を平等に与えることに反するとの解釈。

日本の文科省は、「特別支援教育をインクルーシブ教育システムに必要不可欠なものとし、すべての子供を同じ場で教育を行うことは、適切な教育を受ける機会を平等に与えることに反する」として、インクルーシブ教育の解釈を分離教育を旨としています。「インクルーシブ教育と特別支援教育は同じもの。」としている時もあります。その為、日本においては2007年より6年間で支援学校に在籍する生徒は22.6%も増加しているという事態に陥っています。
しかしながら、国際的にみると、このように分離教育が増えている国はまれであり、根幹にあるべきものはフルインクルージョン(障害児が一日のすべてを健常児と同じ普通学級で学ぶ)であり、特別支援教育についてはあくまでも当事者が自由に選択できる”選択肢のひとつ”であって、強制されるべきものではないと我々は考えます。

私達は理念に基づき、正しいインクルーシブ教育を広めるため、現在はインターネット(ホームページ・facebook)による啓発活動を行っています。


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