誰もがともに学べる学校生活を

現在、小学校にあがる段階で障害の有無により学ぶ環境を隔てるという分離別学を原則とした教育がなされています。しかし、地域の通常学校において、障害の有無にかかわらず、すべての子供が共に育ち学びあう”インクルーシブ教育”こそ、本来あるべき姿なのです。国連の障害者権利条約においても同様の考えが述べられおり、日本も2014年に同条約の批准を果たしました。もっとも、その何年も前からインクルーシブ教育について議論はなされています。94年の「サラマンカ宣言」は有名ですが、それ以前から行政と保護者の対立はあり、障害児が地域の通常学校へ通うことが法廷闘争にまでなっています。

いったいいつになったら変わるのでしょうか。「早く世の中が・・・・、祈っています。」なんていうのをよく聞きますが、祈っていたって世の中は変わらないんです。行動を起こしていかないと。理念としてはあれども、遅々として進まないインクルーシブ教育の現状を打破する方策を具体的に推し進める為、この問題を社会問題としての認知向上に努めるとともに、具体的なアクションを起こしていきたいと思っています。

障害児として分け隔てることなく、誰もがともに地域で学べる環境づくりを実現していけるよう、皆様とともに歩んでゆきたいと念願しています。

なかよく理事長 齋藤和俊

 


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